Advisory Board

アドバイザリーボード

このページは、アドバイザリーボードの紹介ページです。各業界・分野で著名な先生方にご就任いただいております。

総合

石村 和彦

石村 和彦

国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)
理事長

私は素材メーカーであるAGC株式会社の技術者としてキャリアを出発し、社長・会長を務めてきました。高付加価値材料の創成にはいまやナノテクノロジーが欠かせません。その意味で、NBCI様の活動はますます重要になっていくと確信しています。
現在理事長を務めている国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)は、これまでもNBCI様の活動を継続的に支援してまいりました。分科会に参加し定期的な交流で連携を深めつつ、私含め何名かの関係者がアドバイザリーボードの一員として運営を支援させていただいています。
科学技術を社会や経済に資する形で展開することをミッションとしている産総研にとって、ナノテクノロジーの社会実装を牽引する企業群を束ねるNBCI様は、大変重要なパートナーです。両者の連携と協働が、イノベーションを加速させる原動力となっています。
今後も、連携をさらに深化させ、社会課題会解決や我が国の産業競争力の強化に資する活動をともに推進していけることを期待しております。

宝野 和博

宝野 和博

国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)
理事長

NIMSは「材料で世界を変える」のビジョンのもと、ナノテクを駆使した材料の基盤研究を推進し、材料科学技術の発展に貢献するとともに、社会的価値の創出を図っています。産業界との共同研究は、大学や国研等における基礎・基盤研究の方向性を定めるうえで極めて重要です。NBCIには、会員企業のニーズや技術課題を的確に把握し、将来技術に向けたロードマップの策定、国の研究開発プロジェクトへの提言、大学・国研等との共同研究への橋渡しなど、わが国のナノテクノロジーの発展に資する多面的な役割を果たされることを期待します。

橋本 和仁

橋本 和仁

国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)
理事長

川合 知二

川合 知二

国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
技術戦略研究センター 栄誉フェロー

大阪大学
産業科学研究所 招へい教授理事長

ナノテクノロジーは、日本が世界に誇る科学技術です。日本のものづくり産業に優位性を持たせ、新産業を生み出す原動力です。NBCIが先頭を切って推進していくこと、大いに期待しています。

ナノ材料

飯島 澄男

飯島 澄男

名城大学
終身教授

1968年、東北大学理学部(物理)で学位取得。アリゾナ州立大学(1970-1982)で「高分解能電子顕微鏡技術」研究開発に従事、物理学、結晶学、鉱物学、材料科学の発展に貢献。1982年に帰国、第1回JST・ERATOプロジェクトに参画、金属ナノ結晶の構造不安定性を発見する。1987年にNEC基礎研究所に移りカーボンナノチューブを発見、多岐にわたる研究で世界を先導している。1998年に名城大学に移り、2001年から産総研・ナノチューブ応用研究センター長に就任、いくつかの国家研究開発プロジェクトのリーダーとして参画する。現在、名城大学終身教授、NEC特別主席研究員を兼務する。
これらの研究により、日本国内外から多くの名誉会員、賞を受賞している。国内では、仁科記念賞、学士院賞・恩賜賞、文化勲章、外国では、フランクリン・メダル、バルザン賞、カブリ賞、アストリア皇太子賞、キング・ファイサル賞、など。さらに、米国、ノルウエー、中国の「科学アカデミー」の外国人会員および日本学士院会員にも選ばれている。
日本国内外の大学、さらには国の研究機関や企業で豊富な研究経験を持っているため、研究を国際的な視点から見ることができると信じている。

精密製造・加工

江刺 正喜

江刺 正喜

東北大学 マイクロシステム融合研究開発センター
シニアリサーチフェロー

半導体集積回路の製作に用いられる微細加工技術に多様な技術を融合し、システムの鍵を握る重要な部品などを提供する、「MEMS (Micro Electro Mechanical Systems)」と呼ばれる技術や、それに半導体集積回路を組み合わせた分野の研究開発などを行ってきました。この技術はさまざまな形で使われて多品種少量であることも多く、開発がボトルネックになります。幅広い知識や一連の試作設備が必要なため、知識提供や設備共用などを効率的に行う必要があります。このためナノテクノロジービジネス推進協議会(NBCI)のような場での協力関係が大変重要です。今後もNBCIがこのような役割を果たして、技術の進歩と産業化に、より一層貢献されることを期待します。

付加製造

新野 俊樹

新野 俊樹

東京大学
教授

学位を取得した1995年から、一貫して付加製造(いわゆる3Dプリンティング)の研究を従事してまいりました。2002年頃からは樹脂の粉末床に選択的にレーザーを照射して溶融・凝固させることで3次元形状を実体化する「レーザー焼結」の研究を進めております。これまで、プロセスの理解および高度化と応用展開の両面で研究を行って参りましたが、従来の加工技術と比べると、付加製造技術は未だ成熟途上といわざるをえません。そのような状況をふまえ、2020年頃からは、これまで蓄積してきたプロセスに関する知識を基盤として、加工速度を10~20倍に向上させる、より開発に近い研究に取り組んでいます。さらにその先には造形コスト(装置価格ではなく、製造される部品のコスト)を技術革新によって1/10に低減することを目指しており、これが実現できれば、レーザー焼結が切削加工や射出成形とならぶ「あたりまえの加工技術」として普及することが期待できます。
さらにその先には、ナノテクノロジーを活用した高機能な材料を付加製造を活用して高機能な形状に加工して、あらたな付加価値を備えた製品が社会に提供できるようになることを夢見ております。

バイオミメティクス

下村 政嗣

下村 政嗣

公立千歳科学技術大学
名誉教授

九州大学工学部合成化学科において国武豊喜先生に師事して以来、半世紀にわたり自己組織化によるボトムアップナノテクノロジーによる生物模倣の研究に従事してきました。東京農工大学、北海道大学、理化学研究所、東北大学、そして千歳科学技術大学へと研究拠点を移す過程で、自然史学、生物学、農学、都市設計、環境科学など、異分野連携のヒューマンネットワークを構築するとともに、産官学連携にも取り組んできました。とりわけ、ビッグデータとも言うべき多様な生物学の情報を工学に移転するための情報科学の仕組みを提案することができ、生物模倣の国際標準化にも寄与することとなりました。生態系は、フラジャイルでレジリエントな複雑系であり、自己組織化によるボトムアップナノテクノロジーによって構成されています。環境問題における科学技術の功罪が問われる地質時代、「人新世」を迎えるにあたり、炭素中立、循環経済、自然再興、のバランスがとれた「自然共生」を可能とするナノテクノロジーに期待したいと存じます。

国際標準化

小野 晃

小野 晃

国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)
名誉リサーチャー

ナノテクノロジーの国際標準化は2005年にISOとIECで開始され、それ以来20年が経過して成果の概要が見えてきています。国際標準化活動の中で日本が主要な役割を果たしてきたことは、関係者として誇りに思うところです。
ナノテクノロジーは特定の技術分野や材料に限定されることなく、広く基盤的・横断的な形で発展しています。産業のナノテク化はほとんど全ての分野で進んでいることから、分野間の意思疎通、情報の共有、技術の移転で標準化が果たす役割は非常に大きいものがあります。一方でナノテクノロジーは若い技術であるために、基本的な評価技術や測定技術が整備されていないことが多く、国際的に合意できる共通の技術基準を定めることは容易でありません。
このような中で、いろいろな業界が参加するNBCIの役割は大変大きいものと感じています。日本では基準や規則は政府が決めるものだという意識が強く残っています。標準は天から降ってくるという感覚もまだあります。標準は民間主導で自主的に作るものだとの認識が根付くことを願っています。NBCIの貢献を期待しています。

安全性評価

広瀬 明彦

広瀬 明彦

一般財団法人化学物質評価研究機構 安全性評価技術研究所
技術顧問

工業化学物質に限らず食品関連物質、飲料水中及び医薬品中の不純物質等の毒性評価に関するこれまでの経験を活かし、安全性評価の観点からNBCIのアドバイザリーボードに参画しています。2000年代半ばからカーボンナノチューブを中心としたナノマテリアルの安全性評価手法に関する研究も継続して行ってきました。あらゆる化学物質について、毒性及び物性の観点から有益な影響を持つ物質であっても、使用方法あるいは目的が変われば、不利益な影響をもたらす性質は必ずあると考えています。通常、安全性評価は「適正な使用法」に基づいて行われますが、真に安全な化学物質管理を目指すためには、「適正でない使用」における物質の特性も理解しておくことが重要だと思います。昨今のマテリアル開発では、安全かつ持続可能な設計(SSbD: Safe and Sustainable by Design)に基づくアプローチが求められています。製品使用時の安全性だけでなく、ライフサイクル全体を見据えた安全性評価が、開発段階から必要とされる時代になっています。革新的な製品の社会的受容性を高めるためにも、関係者間のネットワークを通じた広範な情報の収集と発信が重要です。NBCIがこのような基本理念の下で、今後さらに発展していくことを期待しています。

ライフ・生命科学

馬場 嘉信

馬場 嘉信

国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構(QST) 量子生命科学研究所
所長

専門分野はナノバイオテクノロジー、量子生命科学。名古屋大学工学研究科教授、同医学系研究科協力講座教授、同革新ナノバイオデバイス研究センター長、同先端ナノバイオデバイス研究センター長、同ナノライフシステム研究所長、JST CREST研究総括、量子科学技術研究開発機構(QST)量子生命科学研究所長、NEDO・TSCフェロー、仏ONCOLille国際科学諮問委員、文科省Q-LEAP量子生命代表者、文科省ARIM次世代バイオマテリアル拠点長などを歴任。論文等:1,066件、特許:129件、基調講演等:1,052件、新聞・テレビ等掲載:524件など。主な書籍は「AIとバイオの融合最前線」2025、「AI・ナノ・量子による超高感度・迅速バイオセンシング」2021、「医の希望」岩波新書2019。これらの業績により、文部科学大臣表彰、日本分析化学会賞、日本化学会賞、紫綬褒章などを受賞・受章。NBCIの活動により、ナノテクノロジーとビジネスとのマッチングによる新規産業分野の創出とナノテクノロジーと量子、AI、バイオなどとの融合が進展することを期待しています。