52号 2015/5/1(金)

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 植物の世界にもスタイルの良し悪しがあるようです。花と雑草の区別ではありません。全体としてのバランスです。近頃、バランスが悪いなと思ったのは道端に咲く50cmから1mのタンポポに似た花をつけるノゲシ、オニノゲシです。太すぎる茎に小さすぎる花、何とも不釣合いに見えます。

 最近、人間界でも小顔が流行するなど、日本人の体型のバランスは良くなっているようです。一方で、知的能力、身体能力、精神力などの低下を心配する声が彼方此方で聞かれます。メール、ライン、ゲームのやりすぎが一因かなどと考えたりしています。

 ノゲシさん達は、きっと「放っておいてくれ」と仰るのでしょうね。

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nanobiz News
◆技術開発動向
分子からなる超伝導体の転移温度を最大にする方法を発見
〜新しい高温超伝導体開発への道を開く〜

<概要>
 東北大学 原子分子材料科学高等研究機構のコスマス・プラシデス教授、東京大学 大学院工学系研究科 岩佐 義宏教授の研究グループは、分子からなる物質の中で最高の転移温度を有する一群のフラーレンの電子状態を解明することによって、超伝導転移温度が最大になる条件を明らかにし、性能指数の高い新規超伝導開発につながる指針を得ました。
<今後の展開>
 38Kにおよぶ高温の転移温度を有する超伝導体においては、分子の特性と固体の特性が均衡しているため、通常の金属状態とは異なり、ヤーン−テラー金属と呼ばれる特殊な状態を形成していることが明らかになりました。このバランスを最適化することによって最高の転移温度が実現しているという知見は、新しい分子性超伝導の開発をさらに後押しするものになっているとのことです

http://www.jst.go.jp/pr/announce/20150418/index.html



世界最大容量1巻あたり220 TB磁気テープの高容量化技術を開発!
〜独自技術でバリウムフェライト磁性体の磁気特性を大幅に向上し、世界最高の面記録密度123Gbpsiでのデータ記録・再生を実証〜

<概要>
 富士フイルム株式会社はIBMと共同で、独自技術により記録密度を大幅に向上させた、「バリウムフェライト(BaFe)磁性体」採用の磁気テープの実走行試験を行い、塗布型磁気テープにおいて世界最高の面記録密度123Gbpsi(Gbpsi:1平方インチ当り109bit)でのデータ記録・再生を実証したと発表しました。
<今後の展開>
 富士フイルムでは、長期保管が必要な貴重なデータを、BaFe磁性体を採用したコンピューター用磁気テープに記録して長期保管するデータアーカイブサービスを昨年開始したとのことで、今後も高性能・高品質のメディアやサービスを開発・提供し、世の中の社会課題の解決に取り組んで行くとのことです。
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_0972.html
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/46554.wss
http://www-06.ibm.com/jp/press/2015/04/1001.html


幹細胞の骨分化に作用する金ナノ粒子の開発
〜カルボキシル基による表面修飾で骨分化を抑制.再生医療用ナノ材料の可能性を拓く〜

<概要>
 物質・材料研究機構は、国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 生体組織再生材料ユニットが、幹細胞の骨分化に作用する表面機能化金ナノ粒子を開発したと発表しました。
<今後の展開>
 本研究により、金ナノ粒子の修飾官能基の種類が異なると、hMSCsの骨分化に異なる影響が生じることが明らかになりました。この知見は幹細胞制御技術としてナノ材料の可能性を切り拓くもので、骨欠損部位のように骨芽細胞の密度が低い場合は、石灰化(骨分化)を抑え、まず欠損部位で間葉系幹細胞を増殖させ、次に、適当な細胞密度が得られたところで骨分化を促進させるような応用が考えられています。

http://www.nims.go.jp/news/press/04/201504070.html


グラフェンの電子状態を制御することに成功
〜新たな機能開拓と伝導性の制御に道〜

<概要>
 東北大学の原子分子材料科学高等研究機構と大学院理学研究科は清水亮太助教らが、グラフェンを二層重ねた物質の間にカルシウム原子をサンドイッチした二層グラフェン化合物を合成し、それを形成する下地基板の特性を利用して性質を改変することで電子の濃度が周期的な濃淡を作る電荷密度波を生ずることを明らかにしました。
<今後の展開>
 今後、研究グループは、グラフェン層間に放出される電子数の制御や、SiC基板以外の結晶周期性の異なる基板を使用することにより、グラフェンの伝導性の制御や超伝導等の多様な特性を付与・制御することが期待されるとしています。

http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2015/04/press20150406-01.html



◆イベント・セミナー等の紹介
■■文部科学省ナノテクノロジープラットフォーム「医薬・生体材料イメージングセミナー」■■

このセミナーでは、バイオ・医薬・食品・有機系材料を取り扱う研究者の様々なイメージングに対する関心の高まりを受け、電子顕微鏡(TEM、SEM)、光学顕微鏡(共焦点レーザー顕微鏡、超解像度顕微鏡)の基礎、原理からそれらを用いたバイオ系材料の観察事例、そして細胞やゲルなどのソフトマテリアルの観察技術から、試料作製法まで分かり易く紹介されます。

開催概要
 主催:分子・物質合成PFと微細構造解析PFの共催
 対象:経験者からこれから研究を進める方まで役立つ講演を行います。
 日時:@平成27年6月5日(金) A平成27年7月24日(金)
 場所:@科学技術振興機構 東京本部別館JSTホール Aトラストシティ カンファレンス・新大阪
 参加費:無料
 定 員:150名
 申込締切:なし
 参加申込:https://ssl.form-mailer.jp/fms/beca4526347072
 問合わせ先:科学技術振興機構 イノベーション拠点推進部
      ナノテクノロジープラットフォーム事業担当
      TEL:0352148475 FAX:0352148496
 詳細: http://mms-platform.com/archives/2693


■■NEDO「ナノ炭素材料応用製品の最新動向と将来予測に関する検討(調査事業)」に係る公募について(予告:公募開始予定日平成27年5月上旬)■■

※来年の成果発表を期待しましょう。
事業概要
 本事業では、ナノ炭素材料応用製品の国内外の技術開発の進展等最新の情報を把握すると共に、10年〜15年後の将来に予測される市場や、日本のナノ炭素材料産業の状況を想定したうえで、今後日本として取り組むべき技術について検討を行い、解決すべき課題を時間軸に落とし込んだロードマップを策定します。

 http://www.nedo.go.jp/koubo/EF1_100079.html



 nanobiz Magazine
 

◆【連載!神田のカルチェラタン】

安倍首相の米国議会演説に事寄せて


 4月29日、安倍首相が米国議会で歴史を踏まえ、今後の世界貢献に努めるという趣旨の講演がありました。安全保障問題やTPPの取り組みについては国内でも十分な議論が尽くされていないという問題は有りますが、歴史については世界が注視している中での講演であることを考えれば、許容されるギリギリの発言だったように思えました。(編集長 馬田芳直)
 
   nano2biz Magazine52号 カルチェラタン  〜安倍首相の米国議会演説に事寄せて〜 
 

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