42号 2014/12/2(火

メルマガ nano2biz 第42号をお届けします。

 正月用の寄せ植えにしようと、ミニサイズの葉牡丹の苗を買い求めてきました。普通のサイズの苗も探しましたが、売られておりませんでした。葉牡丹に限らず、最近の花屋で売られている苗は、総てと言って良いほど丈が短くなり、ミニサイズになっています。

 自宅で種から育て、花瓶に生けることも、生け花にすることも少なくなったようです。日本人の感性が変化しつつあるのか、単に花を育てるスペース、花瓶や、生け花を飾るスペースが失われているのか。

 ゆとりが無くなったのは教育だけでは無く、日本人の心にも、生活空間にもゆとりがなくなっているようです。


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nanobiz News
◆技術開発動向
分子の自己組織化の時間制御に世界で初めて成功
〜事前のプログラムどおり組織化が自律的に進む新材料を開発〜

<概要>
 物質・材料研究機構 先端的共通技術部門 高分子材料ユニットの杉安和憲主任研究員らは、側鎖を変えた分子を混ぜ合わせることにより、分子が自発的に集合する現象(自己組織化)の開始時刻を制御し、事前にプログラムしたとおりに自己組織化を進める手法を開発しました。
<今後の展開>
 自己組織化は、物質の新たな合成手法としても大きな注目を集めています。今後、本研究で開発した手法を応用し、望みのタイミングで発光させたり、導電性を変化させたりする高度なシステムの構築を目指します。将来的には、生命分子システムのように、時間の経過や外界の環境変化に応じて自律的に機能するスマートマテリアルへの展開が期待されます。

http://www.nims.go.jp/news/press/2014/11/201411260.html


単分子抵抗スイッチを開発
〜機械的な力により1分子の抵抗を3段階に制御〜

<概要>
東京工業大学大学院 理工学研究科の藤井 慎太郎助教と木口 学教授、産業技術総合研究所の中村 恒夫博士、物質・材料研究機構の杉安 和憲博士の研究グループが、金属電極間に架橋した単分子の電気伝導度を、機械的な力で多段階かつ可逆的に制御することに成功したと発表しました。
<今後の展開>
 本研究は、金属と接合可能な複数の部位を有する分子の接合形態を機械的に制御して、スイッチ動作をさせるという新規な動作原理に基づく単分子素子であり、研究グループでは、この原理がスイッチに限らずさまざまなデバイス開発に役立つことを期待しています。

http://www.titech.ac.jp/news/2014/029059.html


がんへの光選択的遺伝子導入に成功
〜三層構造の高分子ミセル型ナノマシンで実現〜

<概要>
 
東京工業大学は資源化学研究所の西山 伸宏教授と野本 貴大助教らが東京大学大学院工学系研究科・医学系研究科の片岡 一則教授らと共同で、光に応答して遺伝子を細胞に導入することができるナノマシンを開発し、ナノマシンの全身投与後にがんに光を照射することで、がんへの光選択的な遺伝子導入に成功したと発表しました。
<今後の展開>
 薬剤を内包した高分子ミセルの臨床試験はすでに第三相まで進められたものもあり、高分子ミセル型ナノメディシンが市場に出ることが期待されています。本研究のナノマシンはこの高分子ミセルをさらに発展させ、外部刺激となる光でピンポイントに治療用タンパク質をコードしたDNAをがん組織中の細胞に送り込むことができます。研究グループは、副作用を最小限にとどめた、低侵襲治療実現のシーズとして期待しています。
http://www.titech.ac.jp/news/2014/029048.html


貴金属と酸化物が接合したナノ粒子の生成法を開発
〜ナノ粒子の機能高度化に期待〜

<概要>
 

産業技術総合研究所はナノシステム研究部門 フィジカルナノプロセスグループ 古賀 健司主任研究員、先進製造プロセス研究部門 加工基礎研究グループ 平澤 誠一主任研究員が、貴金属と酸化物が接合したナノ粒子の生成技術を開発したと発表しました。
今後の展開
 研究グループは、このガスを用いる方法がクリーンな条件での機能性ハイブリッドナノ構造作製の大きな可能性を持つとしている。今後は、より多くの種類の酸化物と貴金属が接合したナノ粒子の生成を行い、酸化現象のより深い理解を目指すと共に、ガスセンサーや触媒特性などの評価も行う予定とのことです。
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2014/pr20141111/pr20141111.html


有機半導体表面での構造変化を初観測
〜電子デバイスの製造技術向上に期待〜

<概要>
 大阪大学大学院基礎工学研究科 若林 裕助准教授を中心とする合同研究グループ(大阪大学、東京大学、理化学研究所)が、有機半導体表面では結晶内部と大きく異なる構造が実現していることを初めて明らかにしたと発表しました。
今後の展開
 今回発見されたような自発的に生じる表面構造は、自己修復機能を持つ極薄膜が有機半導体表面に形成されることを示しています。利用する分子を選ぶことで、分子一層レベルで伝導性を制御する、精密かつ安定な微細デバイス製造技術に繋がると、研究グループは期待しています。


ナノカーボンを用いたスーパーキャパシタを車体に張って電気自動車を駆動
〜Graphene-based Supercapacitors Take Another Crack at All-electric Vehicles〜

<概要>
 オーストラリアのクイーンズランド工科大学のNunzio Motta教授の研究グループと、米国ライス大学のMatteo Pasqual教授の研究グループが、軽量のスーパーキャパシタを開発し、通常のバッテリーと組み合せて、劇的に電気自動車の動力を高めることを可能にしたと発表しました。開発したスーパーキャパシタは、カーボンナノチューブを電流コレクタ、グラフェン薄膜を電極に用いた電気二重層コンデンサです。このフィルム状キャパシタは、自動車の車体、屋根、ドア、ボンネット、床に張ることができます。
https://www.qut.edu.au/news/news?news-id=81659
http://www.nanowerk.com/nanotechnology-news/newsid=38011.php
http://spectrum.ieee.org/nanoclast/transportation/advanced-cars/graphenebased-supercapacitors-take-another-crack-at-allelectric-vehicles


ナノモーター・リソグラフィ:経済的・簡単操作のデバイス製造への要望に応える
〜'Nanomotor lithography' answers call for affordable、 simpler device manufacturing〜

<概要>
 米国カリフォルニア州立大学サンディエゴ校のJoseph Wang教授の率いるグループが、ナノスケールロボット(ナノモーター)が感光材の表面を移動してセンサなどの複雑なパターンを創り出す新しいリソグラフィの手法を開発したと発表しました。
今後の展開
 研究グループは「必要なものは、自己推進するナノロボットと紫外光だけであり、我々の手先のように移動して描画し、簡単な磁石で容易に制御できる」、「ナノロボットは微生物のように、速度と空間的な運動を制御し、一緒に目標に向かうよう自己組織化している」とし、ナノロボットが生物医学、環境、警備応用の分野で特殊なセンサの開発に活用されることを期待しているとのことです。
http://ucsdnews.ucsd.edu/pressrelease/nanomotor_lithography_answers_call_for_affordable_simpler_device_manufactur
http://phys.org/news/2014-10-nanomotor-lithography-simpler-device.html


一次元ナノ物質で構成された熱電変換用バルク材料の特性制御に成功
〜電界によるゼーベック係数の正・負と大きさの新たな制御手法〜

<概要>
 首都大学東京大学院大学 理工学研究科 柳 和宏准教授、中井 祐介助教、真庭 豊教授と東京理科大学、早稲田大学の研究チームが、一次元ナノ物質で構成されたバルクな材料のゼーベック係数を外部からの電界で正にも負にも、またその大きさも自由に制御することに成功したと発表しました。
今後の展開
 本成果で、イオン液体を用いる電気二重層キャリア注入制御法により、一次元ナノ材料で形成されたバルク薄膜の熱電変換材料の特性を外部電圧で制御できることが示されました。この技術を応用すれば、ナノワイヤなどの一次元物質からなるバルク材料の熱電物性制御が可能で、今後、熱電素子性能の飛躍的改善を期待しているとのことです。
http://www.tmu.ac.jp/news/topics/8257.html
http://www.tus.ac.jp/ura/pressrelease/pdf/141028.pdf

http://www.waseda.jp/top/news/13987


◆イベント・セミナー等の紹介
CIRPシンポジウム 国家レベルの産業競争力協会の取り組み
〜欧米における生産技術研究開発プロジェクトの動向〜

 我が国では、生産技術の優位性によって産業競争力を長らく保ってきたにも関わらず、最近はその重要性が必ずしも十分に認識されなくなってきているように思えます。
 本シンポジウムでは、欧米および我が国の国家レベルの生産技術研究開発プロジェクトに関わっている方々を招聘し、プロジェクトの狙い、体制、現状などを紹介して頂き、それを基に、産業競争力の原泉である高度生産技術研究開発に、我が国が今後どのように取り組むべきなのか、考えてみたいと思います。

開催概要
 日時:
2014年12月11日 木曜日 13時00分 〜 18時00分
 場所:東京大学 伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホール
 主催:国際生産工学アカデミー国内委員会、
   東京大学 社会構想マネジメントを先導するグローバルリーダー養成プログラム(GSDM)
 参加費:無料 (事前登録制)
 申込締切:12月5日 金曜日 
       http://cirp.jspe.or.jp/CIRP_symposium141211.pdf



産総研:主催「第4回 次世代プリンテッドエレクトロニクスシンポジウム」
〜フレキシブルデバイス・ウェアラブルエレクトロニクス〜
 これらデバイスの『創造』『製造』『活用』の各フェーズにおいて、プリンテッドエレクトロニクスがその技術的優位性を如何に発揮するのかを活発に議論していただければと考えております。

開催概要
 日時:
2014年12月16日 火曜日 10時00分 〜 17時00分
 場所:秋葉原コンベンションホール
 主催:
産業技術総合研究所 フレキシブルエレクトロニクス研究センター(FLEC)
        次世代プリンテッドエレクトロニクス技術研究組合(JAPERA)
        次世代プリンテッドエレクトロニクスコンソーシアム

 参加費:無料 申込方法オンライン登録
       https://unit.aist.go.jp/flec/ja/event/



第6回プラズマ医療・健康産業シンポジウム

 日本が開発を先導してきたプラズマ発生・制御技術は、電気機器、ナノデバイス、生活用品の加工製造に欠かせない技術で、治療機器や医用材の加工製造へも急速に広がりつつあります。
 このシンポジウムでは、医療イノベーションをけん引する各界のキーパーソンに講演をいただき、今後、私たちが進むべき方向性を議論したいと思います。

開催概要
 日時:
2014年12月22日 月曜日 13時00分 〜 17時30分
 会場:産業技術総合研究所 臨海副都心センター
 主催産業技術総合研究所 臨海副都心センター
 参加費:無料 
 申込方法:申込締切 12月18日 木曜日
      https://staff.aist.go.jp/yuzuru-ikehara/plasma6.html


第9回 ナノ材料科学環境拠点シンポジウム開催

 ナノ材料科学環境拠点は、環境・エネルギー問題の解決に資する新しいシーズの提供を目指して、研究活動を行っています。
 今回のシンポジウムは、”ハロゲン化金属ペロブスカイト型太陽電池の最先端”をテーマとして開催します。

開催概要
 日時:
2015年1月7日(水)13:00-17:40
 場所:一橋講堂(学術総合センター2階)アクセス情報
 主催: 物質・材料研究機構 ナノ材料科学環境拠点
 参加費:無 料、事前登録制、但し、懇親会参加費:3,000円
 参加締切:2014年12月22日(月)
        http://www.nims.go.jp/GREEN/event/2015/20140918.html



■「マイクロナノ領域での欧州産業技術調査(9/30-10/12)・報告その1
〜マイクロマシンセンター(
MMC)のHPから〜

 フランス・グルノーブルで開催されたセミコン欧州および、国際MEMS/MST産業フォーラムへの参加と、フランス、スペインとイタリアのMEMS関連研究機関の訪問・見学の報告です。

主な訪問・見学先
 ・聖アンナ大学院大学
 ・バルセロナ大学・ナノマイクロ研究所
 ・フランス原子力庁/電子・情報技術研究所等
     http://www.nanomicro.biz/mems/2014/11/mems20-memsmst-.html



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◆【連載!神田のカルチェラタン】

インフレターゲット2%と少子化対策〜

 
師走、クリスマスに衆議院選挙が加わって、例年以上の賑やかで忙しい時期を迎えます。
衆議院選挙はアベノミクスの信認のための選挙と位置付けられます。
そこで、アベノミクスのインフレターゲットについて書いていましたら、いつの間にか、話が少子化問題になっていました。

   nano2biz Magazine42号 カルチェラタン  インフレターゲット2%と少子化対策
 

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